こんにちは、アンジェラケン(@anjeraken)です。
『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー』の要約と書評が知りたい!
今回はこういった悩みを解決します。
この記事では、人生の読書課題本と言われる書籍『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー』の要約と書評をします。
いますぐ読みた方はぜひ以下のリンクをご利用ください。
こんな人にオススメ
- 海外にいったことがない人
- 海外の人と話したことがいない人
- LGBTQを知らない人
- 貧富の差を感じたことがない人
この本の概要
舞台はイギリス、ブライトン。
母親の視点から息子の成長を見るノンフィクションのお話です。
配偶者(夫)はアイルランド人で、息子は日本人とアイルランド人のミックス。
息子が通っていた小学校はカトリック教の優秀な学校で、そのままいけば優秀な大学に入学できるレベルでした。
母親も、配偶者も息子はそのままカトリック教の中学に進むと思っていましたが、なんと家から近い元底辺中学校に入学することを息子自身で決めました。
この中学校で人種やカルチャー、貧富の差など複雑に入り組んだ問題をどう思考、解決、行動するかを母親目線で綴ったノンフィクション物語です。
物語の中で登場する息子の友達「ダニエル」や「ティム」の考えが、息子の影響で変わっていく様子。息子自身の成長も楽しめる本です。
イギリスの教育システム
イギリスの小中学校の決め方は日本とは大きく異なります。公立の小・中学校でも通える学校を選ぶ事ができるのです。
保護者たちは、イギリスの大手メディアBBCが報じる学校のランキングを頼りに、通わせる学校を決めます。
入学希望者の数が定員達すると、入学可能かは学校からの距離で決められるため、人気のある学校の近くの土地は高騰し、裕福な家庭でないと入学できません。
なのでレベルが高い人気の学校は、裕福な家庭でエリートが多めです。反対にレベルが低い学校は貧困層が多く、荒れています。
この貧富の差が「ソーシャル・アパルトヘイト」と言われる社会問題になっているのが現状です。
息子がなぜ地元の学校にいくと言い始めたかの経緯はぜひ本書を読んで考えてみてください。
深いです。
LGBTQとは
- Lesbian
- Gay
- Bisexual
- Transgender
- Questioning
それぞれの頭文字を取ってLGBTQと言います。
意味は
言葉 | 意味 |
シンパシー | 誰かの気持ちを共感して可哀想だと思う気持ち |
エンパシー | 他人の立場になって理解すること |
僕はLGBTなら聞いたことありましたが、Qは初耳でした。
書評
この本を読んでよかった点と悪かった点について紹介します。
悪かった点
- 日本や自分の情けなさに気が付く
- 敏感になる
息子が日本にきた時に周りからジロジロみられたり、日本語を喋れないことを非難されたりとても生きづらい、珍しいものを見る目で見られる体験をしています。
日本では外人が珍しいという理由で差別してる気が本人たちになくても、勝手に相手を傷つけてしまっている現状に情けなく感じました。
息子のEQ力が高すぎる場面が随所にあり、「自分には足りてない部分が多いな〜」と自分への情けなさも感じます。
また、今までは何も考えずに、テレビや動画をみてケラケラ笑ってましたが、読み終えた後は「今のはよくないかぁー」と発言に対して敏感になりました。
気づくことはいいことですが、楽しむ観点においてはマイナスですね。最近は傷つけないお笑いとして第7世代が躍進しています。この世代に期待ですね。
よかった点
- 読みやすい
- 日本の良さに気がつける
- 日本人に足りない感覚がわかる
- 本当の多様性について考えさせられる
- タイトルの意味について
物語なので、話がすっと入ってきて読みやすいです。
ちょっと読むの早い人なら1日で読み終わります。
ビックリしたのが、イギリス政府の保障がしっかりとしていない事です。国がしない代わりに、教員たちが協力しています。
- 食べるものがない生徒に昼ごはん代をあげる
- バス代が払えない生徒のために定期代を渡す
- 家のソファーで寝ている子供にマットレスを買う
- 移民の母親たちのために履歴書の書き方の講座会を開く
- etc..
教員と保護者の情で学校がうまく回っていることに驚きました。
僕もイギリスに行ったことがあるのですが、2月の超絶寒い日に路上で生活していた人が多かったのを覚えています。国の保障がよくないのが顕著に現れていたんですかね。
そう考えると日本では社会保障がしっかりとしてます。
- 生活保護でお金がもらえる
- 保険代も7割負担
- 給食もある
「食べるご飯がなくて、困っている」なんて言う子供は僕は見聞きした事がありません!
幸せな国だなと感じます。
他にも息子が中学生ながら「LGBTQについて考えること」、「『シンパシー』と『エンパシー』の違いを『他人の靴を履いてみること』と表現する」など感心させられる場面が多々あります。
言葉 | 意味 |
シンパシー | 誰かの気持ちを共感して可哀想だと思う気持ち |
エンパシー | 他人の立場になって理解すること |
そしてタイトルにもなっているフレーズ「僕はイエローでホワイトでちょっとブルー」
この時の気持ち「ブルー」の変化を作品全体を通して感じることができます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この記事では、『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の要約と書評を書きました。
SNSが普及してグローバル化が進中で多様性は考えるべき課題です。
ぜひ手にとって、息子の文化や人種、LGBTQなどについて考える様を見てみてください。
気になるかたは無料お試し版もあるので、こちらもチェックしてみてください。
お試しはKindleアプリで読めます。
また続きとなる『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー2』の続編も出ています。
ぜひこちらもチェックしてください。
この記事があなたの参考になれば、幸いです。^^/
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